(88)マスターガンダムとの死闘

やすかわ

2005年09月27日 09:27

イーチィの選んだ答え。
人間と共に生き、タッカーを滅ぼすこと。

「残念だよ・・・キミとは戦いたくなかった。だが、ボクの邪魔をするならキミを活かしておくことはできない!」

マスターガンダムの双拳に暗黒の気が集い始める。

「フフフ・・・ボクを倒さないと、大破壊がはじまってしまうよ!」
自信に溢れた声を発し、マスターガンダムの一撃が繰り出される。

 
・・・

・・・・・・

どれほどの時間が経ったか分からない。
その間何をしていたかも分からない。

気がつくと、トラッシュのビームサーベルはタッカーのマスターガンダムを貫いていた。
結末は、あっけなくついた。

「くっ、このボクが人間ごときに・・・」

よろめきながら後ずさるタッカーは、苦悶の顔を浮かべた。
そして相手を甘く見ていた事への悔い。
無念な表情は、やがて爆発の炎の中に消える。

「うわわわわあああああっ!」

動力を失い、倒れ伏すタッカーのマスターガンダム。

トラッシュ達は、それを呆然と見つめていた。
やがて実感が確信へと変わる。
フリッツが奇声を上げた。

「勝った! 勝ったぜ! 俺達が勝ったんだ!」
「ああ! ついに終わったんだな・・・」
「・・・トラッシュさん! ダマされないで!」

歓声を上げる仲間に、イーチィがぴしゃりと制した。

「気配を・・・感じます。タッカーは生きています!」
関連記事